著者のコラム一覧
鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

シャークダンス、ラクダ、キャベツ…大リーグのゲン担ぎは

公開日: 更新日:

 2019年の大リーグは、ナショナルズが前身のエクスポズ時代を含め、初めてワールドシリーズを制覇して幕を下ろした。

 シーズン50試合目を終えた5月23日の時点で19勝31敗だったナショナルズが態勢を立て直した原動力のひとつとして挙げられるのは、5月9日にジャイアンツから加入したジェラルド・パーラだ。

 自らの子どもたちの提案に従い、6月に登場曲を童謡「ベビー・シャーク」に変更してからのパーラが控えの外野手ながら攻守で勝利に貢献したこと、さらに曲に合わせ、サメの口を模して手を上下に叩く「シャークダンス」が観客の間で流行したことは周知の通りだ。

 特に、本拠地ナショナルズパークでナショナルズの球団色であるスカーレットレッドの帽子やパーカに身を包んだ観客が「シャークダンス」を行う様子は、同僚選手も安打で出塁した際に、手や指を組み合わせて行う姿と合わせて「強いナショナルズ」の象徴となった。

 ところで、これまでもナショナルズではさまざまな「ゲン担ぎ」が行われてきた。

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