ケガ人続出シーズン必至 選手層厚い巨人有利説にOBが異論

公開日: 更新日:

「懸念が現実になっています」と評論家の高橋善正氏がこう言う。

「やはり開幕が決まっていない4~5月に、体を動かす程度の軽い調整しかできなかったことによる練習不足が大きい。6月19日に開幕することが発表されたのは5月末(25日)。調整期間の短さの影響も出てくるでしょう。そして、開幕してからは6連戦が続く超過密日程。各球団から故障者が続出することが予想される中、早くもその兆候が出始めている。首脳陣の想定よりはるかにケガ人が続出するシーズンになるかもしれません」

 そうなると、選手層が厚いチームが断然有利。セ・リーグでは、巨大戦力を保持する巨人ということになるが、坂本、大城の出遅れは痛い。

 高橋氏が続ける。

「開幕には間に合いそうだという報道もあるが、いつ一軍に合流するにせよ、開幕まで2週間を切った最終調整に影響が出ることは間違いない。特に代わりがいない主将、打ってはポイントゲッター、守っては遊撃で要でもある坂本に調整遅れの心配が出てきた。昨季のMVPでもあり、坂本がチームを引っ張らなければ巨人のV2はない。打てる捕手として開幕マスクが濃厚だった大城も今季のキーマンです。各球団が満身創痍のシーズンになった時、練習量が多く、伝統的に『体の強さ』が求められる広島あたりが、主力に故障者を出さず、しぶとく粘ってくる可能性がある。これは各球団にいえることだが、坂本のような主力が、いかに離脱せずにシーズンを通じて働けるかが大事。コロナでケチをつけてしまった巨人が必ずしも有利とは限りません」

 前代未聞のシーズンはすぐに始まる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  1. 6

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  2. 7

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  3. 8

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ

  4. 9

    楽天が変えたい「18番は田中将大」の印象…マエケンに積極譲渡で“背番号ロンダリング”図る

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  4. 4

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  5. 5

    timelesz篠塚大輝“炎上”より深刻な佐藤勝利の豹変…《ケンティとマリウス戻ってきて》とファン懇願

  1. 6

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  2. 7

    国民民主党“激ヤバ”女性議員ついに書類送検! 野党支持率でトップ返り咲きも玉木代表は苦悶

  3. 8

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  4. 9

    波瑠のゴールインだけじゃない? 年末年始スクープもしくは結婚発表が予想される大注目ビッグカップル7組総ざらい!

  5. 10

    アヤックス冨安健洋はJISSでのリハビリが奏功 「ガラスの下半身」返上し目指すはW杯優勝