阪神藤浪のメンタルが心配 専門医が語る「遅刻癖」の原因

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 心を入れ替えて一皮むけたかに思われたところでの「寝坊遅刻」騒動だった。阪神藤浪晋太郎(26)のことだ。

 3月中旬のクラスター合コンで新型コロナウイルスに感染し、球団内外はもちろん、世間からも激しいバッシングを浴びた。退院後の会見で「今後は野球で返していきたい」と決意を語り、先月24日にあった実戦形式の登板では打者5人から4奪三振。好調な再スタートを切り今後の活躍が期待されていただけに、失望の声が多く上がっている。

 藤浪への処罰として二軍降格を言い渡した矢野監督は「これが初めてじゃない」と言っていたから、彼は度々遅刻を重ねていたようだ。社会人としてあるまじき行為だが、しかし、精神科医で「和田秀樹 こころと体のクリニック」院長の和田氏は「藤浪選手のことはよく知りませんが、精神科医の見解では今回の寝坊は単にだらしなさや気の緩みから発生したとは考えにくい」と、こう語る。

「うつ傾向や強いストレス下にあると不眠を引き起こしやすくなります。寝付けなかったり睡眠が浅いと当然寝坊につながる。未知のウイルスに、国内では症例も少ない時期に感染したので“死”も頭にチラついたことでしょう。その上、各方面から大量のバッシングを受けたことで、心に相当な負担がかかっていたと思います。もし、精神的に参っていたとしたら、二軍降格の処分は彼をより追い詰めることになってしまうので逆効果ですね。精神科医のカウンセリングなどがあるといいのですが……」

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