元川悦子
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元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

<広島編>経営は火の車…クラウンドファンディングで支援を

公開日: 更新日:

 そんな広島にとって力強い新戦力がサントスである。2020年8月に柏から横浜Mにレンタルされると22試合・13得点と爆発。昨季15点を奪ったFWペレイラ(G大阪)の穴を埋める存在としては、十分に期待していいだろう。

 若手選手の成長も追い風となる。19歳FW鮎川峻、20歳MF東俊希、愛媛レンタルから復帰した東京五輪世代の23歳MF長沼洋一ら伸び盛りの選手は数多くいる。

 中でも昨季から10番を付ける23歳MF森島司の存在は非常に大きい。

「去年は5得点できたけど、アシストはセットプレーの1つだけ。一昨年は7~8アシストできたんで物足りなかった。自分がどれだけ得点をお膳立てできるかで順位も変わってくる」と森島自身も意識を高めている。

 城福監督もセットプレーを勝負のカギと位置付けるだけに森島の一挙手一投足は重要だ。まずは策士率いる仙台を自らのひと蹴りで倒し、弾みをつけること。それを森島とチームに望みたい。

 コロナ禍の昨季は平均入場者数が前年の半分以下の4545人。クラブ経営は厳しく、クラウドファンディングで支援も募った。優勝して収入増というシナリオが、広島の切なる願いである。 =つづく

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