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元川悦子サッカージャーナリスト

1967年7月14日生まれ。長野県松本市出身。業界紙、夕刊紙を経て94年にフリーランス。著作に「U―22」「黄金世代―99年ワールドユース準優勝と日本サッカーの10年 (SJ sports)」「「いじらない」育て方~親とコーチが語る遠藤保仁」「僕らがサッカーボーイズだった頃2 プロサッカー選手のジュニア時代」など。

<徳島編>入国できず新外国人監督不在のまま前代未聞の挑戦

公開日: 更新日:

 コロナ禍の新規入国制限措置で、最も深刻な影響を受けた。今季7年ぶりのJ1参戦を果たすも、ポヤトス新監督が来日できず、27日の開幕・大分戦の指揮を執れないのだ。「チーム一丸となって前に進んでいる」と甲本偉嗣コーチは言うが、果たして……。

 1月25日から2月7日の宮崎キャンプ。指揮官不在の徳島が手探り状態でチームづくりに挑んでいた。4日のC大阪戦は、ロドリゲス前監督時代のボールを支配するスタイルで戦って1―2で敗れたものの、大きな混乱は見られなかった。

「毎日、スペインにいる監督、マルセルコーチ、日本のスタッフでオンラインミーティングを重ねています。最近は監督と選手がオンラインで直接話す形も増えていて、ポジション別の意思疎通の場も設けています」と甲本コーチは説明する。今季加入した2019年U―20W杯出場のFW宮代大聖、20年U―19代表のMF藤田譲瑠チマが「監督不在の不安は感じていない」と口を揃えるなど、想定外の苦境を全員で乗り越えようという強い意思が見て取れた。

 だが「僕はもともと分析専門。選手にどう伝えるかを考えながら仕事をしてきたが、今は難しさを感じます」と代行指揮官は本音を吐露する。

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