松山が中学時代の恩人に誓った「プロになって恩返しを」

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■好きな車をプレゼント

 山本さんは夫婦で外車のディーリングをはじめとした自動車関係の会社を経営している。「彼の夢を応援したい気持ちだった」と、もし松山がマスターズに出場を果たしたら、自分の店の中から好きな車を1台プレゼントする約束までしたそうだ。

 月日が流れた2011年の東北福祉大学2年生時、松山はマスターズで日本人初のローアマチュアのタイトルを獲得した。

「『店の好きな車』の件ですか? もちろん約束ですから、息子経由でプレゼントしたいのですが、レクサスさんと契約(2014年)なさったので……。今となっては(申し出るのは)恐れ多くて申し訳ないくらいです」(山本さん)

 最初の挑戦から10度目にして、ついにマスターズを制した。

「毎年、この4日は寝不足です(笑い)。英樹ならいつか必ず、グリーンジャケットを着ると信じて応援していました。あどけなかった少年が、この15年でどれだけ努力を重ねたのでしょう。心震える感動をありがとうございます、という気持ちでいっぱいです。これからも、一ファンとして、ずっと応援し続けます」(山本さん)

 松山には、家族のように支えたもうひとつの“実家”があった――。

【連載】マスターズ制覇 松山英樹「現在・過去・未来」

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