松山が中学時代の恩人に誓った「プロになって恩返しを」

公開日: 更新日:

■好きな車をプレゼント

 山本さんは夫婦で外車のディーリングをはじめとした自動車関係の会社を経営している。「彼の夢を応援したい気持ちだった」と、もし松山がマスターズに出場を果たしたら、自分の店の中から好きな車を1台プレゼントする約束までしたそうだ。

 月日が流れた2011年の東北福祉大学2年生時、松山はマスターズで日本人初のローアマチュアのタイトルを獲得した。

「『店の好きな車』の件ですか? もちろん約束ですから、息子経由でプレゼントしたいのですが、レクサスさんと契約(2014年)なさったので……。今となっては(申し出るのは)恐れ多くて申し訳ないくらいです」(山本さん)

 最初の挑戦から10度目にして、ついにマスターズを制した。

「毎年、この4日は寝不足です(笑い)。英樹ならいつか必ず、グリーンジャケットを着ると信じて応援していました。あどけなかった少年が、この15年でどれだけ努力を重ねたのでしょう。心震える感動をありがとうございます、という気持ちでいっぱいです。これからも、一ファンとして、ずっと応援し続けます」(山本さん)

 松山には、家族のように支えたもうひとつの“実家”があった――。

【連載】マスターズ制覇 松山英樹「現在・過去・未来」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因