著者のコラム一覧
鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

カナダ公式戦再開でブルージェイズとMLBは一層のコロナ対策が必要だ

公開日: 更新日:

 これに対し、米国内ではトランプ政権が進めた「ワープ・スピード作戦」によってワクチンの早期実用化が実現。今年1月に発足したバイデン政権も「ワープ・スピード作戦」の恩恵を受ける形でワクチン接種を加速させ、1月9日の約25万人を最後に感染者数は減少している。

 だが、6月に入ると1日当たりの接種者数の鈍化が起き、大統領のバイデンが掲げ、当初は達成可能と思われていた「7月4日の独立記念日までの18歳以上の7割が1回目のワクチン接種を完了する」という目標も未達成に終わった。

 大リーグの各球場では現在、マスクを外して観戦する観客が多く、選手の間でも新規感染者が絶えない。最近では7月15日にヤンキース内での感染者の発生によりレッドソックスとの試合が延期されている。

 こうした状況では、ロジャースセンターに復帰したとしてもブルージェイズが感染症対策の手を緩めることはできない。むしろ、カナダ国内で公式戦が再開する機会を捉えてこれまでに劣らない対応がなされなければ、ブルージェイズはセーレンフィールドに逆戻りとなりかねない。ブルージェイズと大リーグ機構(MLB)の感染症対策の取り組みはますます重要となるのである。

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