不調の中田翔&丸の代わりが「39歳ベテラン」という巨人のお寒い現実、若手はどうした?

公開日: 更新日:

 15日のDeNA戦で巨人丸佳浩(32)がスタメンから外れた。

 9月に入って33打数2安打、月間打率は.061。試合前まで15打席無安打だった4番・岡本らと早出特打を敢行したものの、六回に代打で登場し、三振に倒れた。この日は亀井善行(39)が左翼に入り、松原が前日の右翼から中堅に。右翼には新外国人のハイネマンが入った。5番の亀井は4打数1安打でフル出場した。

 11日に二軍落ちした中田翔(32)に代わって主に一塁を守っているのは、こちらも39歳の中島宏之だ。8月から打撃好調。ここ3試合は無安打ながら、試合前まで打率.296、得点圏打率.422と貧打にあえぐ打線の中で存在感を示していた。この日は2タコだった。

 巨人OBで中大監督も務めた高橋善正氏(評論家)がこう言う。

「この日の外野陣だと、ハイネマンは獲得したばかりの新外国人だから使いたいだろうし、松原はレギュラー扱い。問題は亀井のところです。外野の守備力が高いから、困った時に使いたくなるのでしょう。中大出身だから厳しく言うと、亀井が先発しているようでは厳しい。せっかく不動のレギュラーである丸がスキを見せている時に、若手が出てこないのは寂しい限りです。中田の代わりに中島が出ているのもそう。北村(拓己=26)が七回表の守備から一塁に入ったが、本来なら先発で出て欲しい」

亀井自身もチームの現状をチクリ

 そういえば以前、亀井自身もこんなことを漏らしていた。

「40歳近くまで現役でプレーさせてもらって、こんなに幸せなことはない。毎年レギュラーを取りたいし、プロとして毎日出番に備えて準備をするのは当たり前。でも、ここ数年はボクが出ているようじゃダメ。もっと若手が出てこないと巨人はやばい。もっと突き上げてこいよって思うんです。お父さん目線というかコーチ目線というか……。そうじゃないとチームは強くなりませんから」

■阿部次期監督候補も頭を抱えている?

 原監督が前回、高橋由伸に監督を禅譲した2015年も似たような状況だった。こちらも中大出身で「次期監督候補」とされる阿部慎之助二軍監督(42)は、いつまでもアラフォーのベテランが重宝される一軍の現状をどう思うだろうか。

 巨人は最終回に3点を取ってDeNAにサヨナラ勝ち。DeNA戦の連敗を6で止めた原監督は「土壇場で粘り強く戦った。なかなか追い付けなかったけど、最後に追い付き、追い越せた」と振り返った。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  1. 6

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  2. 7

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  3. 8

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ

  4. 9

    楽天が変えたい「18番は田中将大」の印象…マエケンに積極譲渡で“背番号ロンダリング”図る

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  4. 4

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  5. 5

    timelesz篠塚大輝“炎上”より深刻な佐藤勝利の豹変…《ケンティとマリウス戻ってきて》とファン懇願

  1. 6

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  2. 7

    国民民主党“激ヤバ”女性議員ついに書類送検! 野党支持率でトップ返り咲きも玉木代表は苦悶

  3. 8

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  4. 9

    波瑠のゴールインだけじゃない? 年末年始スクープもしくは結婚発表が予想される大注目ビッグカップル7組総ざらい!

  5. 10

    アヤックス冨安健洋はJISSでのリハビリが奏功 「ガラスの下半身」返上し目指すはW杯優勝