中田翔が二軍で打撃大爆発も居場所なし…巨人ファームは「とっとと一軍へ」が本音

公開日: 更新日:

 二軍再調整中の巨人中田翔(32)が目立っている。

 暴力事件を起こした日本ハムから8月に無償トレードで加入。巨人移籍後は16試合で打率1割5分、1本塁打、2打点とサッパリで、11日に出場選手登録を抹消されたが、二軍ではスゴいのだ。

■前日は長嶋氏、この日は阿部二軍監督が直接指導…

 12日のロッテ戦で逆転2ランを含む5打数4安打5打点と大暴れ。13日は休日を返上して練習していると、「結果が出ていない姿を心配して駆けつけた」と長嶋茂雄終身名誉監督(85)がジャイアンツ球場を訪れ、室内練習場で40分間の指導を受けた。長嶋氏は「良い姿勢で構えることと腰を強く回す意識を伝えた。近いうちに東京ドームで特大ホームランが見られると思う」とコメント。

二軍の4番は「育成の場」

 かと思えば、14日の楽天との二軍戦の前には、阿部慎之助二軍監督(42)から打撃指導を受け、「4番・DH」で適時打。「練習の成果を出せて良かった」と感謝した。ファーム関係者がこう明かす。

「二軍で格が違うのは認めるけど、はっきり言って4番に座って二軍戦に出ている場合じゃない。最近の4番は香月(25)だったし、新人の秋広(18)とか若い選手の育成の場ですから。長居されたら阿部二軍監督の手にも余るでしょう。原監督は勝負どころの終盤戦のために『もう1回体をつくり直してこよう』と言ったみたいだけど、そんなにノンビリされても困る。下では打ちまくっているし、長嶋さんが『東京ドームで打つ』と言ったなら、原監督も無視できないはず。早めに一軍に上がりそうです」

 原監督はこの日のDeNA戦で主に2番だった坂本を4月7日の阪神戦以来、約5カ月ぶりとなる3番で起用した。1番に吉川、2番に松原を入れたものの、散発5安打2得点で競り負けた。「もう少しバッターがねえ、中心選手がやっぱりねえ……」と原監督も歯切れが悪い。

 たとえ戦力として必要なくても、ベンチの雰囲気が悪くなっても、最後は原監督が責任を持って中田を操縦するしかないということだ。阪神、ヤクルトとの優勝争いの最中、中田をどう再生し、一軍でどう生かすのか。原監督も大変である。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  5. 5

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    巨人大ピンチ! 有原航平争奪戦は苦戦必至で投手補強「全敗」危機

  5. 10

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  2. 2

    帝釈天から始まる「TOKYOタクシー」は「男はつらいよ」ファンが歩んだ歴史をかみしめる作品

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  5. 5

    立川志らく、山里亮太、杉村太蔵が…テレビが高市首相をこぞってヨイショするイヤ~な時代

  1. 6

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  2. 7

    森七菜の出演作にハズレなし! 岡山天音「ひらやすみ」で《ダサめの美大生》好演&評価爆上がり

  3. 8

    小池都知事が定例会見で“都税収奪”にブチ切れた! 高市官邸とのバトル激化必至

  4. 9

    西武の生え抜き源田&外崎が崖っぷち…FA補強連発で「出番減少は避けられない」の見立て

  5. 10

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ