巨人まさかの「2021年新助っ人全滅」は必然 球団の調査能力とケア不足を露呈

公開日: 更新日:

 借金1の3位に沈んだ今季の巨人を振り返り、「戦力の補強に失敗したのが大きな要因」としたのは山口オーナー。FAで獲得した梶谷、井納が故障と不振で機能せず、同じく大枚をはたいた新外国人は、いずれもシーズン途中に帰国した。

「一軍デビュー初戦でアキレス腱断裂の大けがを負ったテームズは仕方がないというが、オーバーウエートで来日したときから故障を心配する声が上がっていた。6月に退団したスモークはコロナ禍で家族の来日の見通しが立たなかったことが原因。いわばホームシックで、こっちも球団のケアが行き届いていなかったことが遠因にある。8月に途中入団したハイネマンはわずか1カ月半で帰国。原因不明の体調不良とされましたが、米国時代から常用していたサプリメントが日本のドーピングに引っかかるため、それを服用できなかったことで体調を崩したともっぱらです。そもそもの調査不足、調査能力の脆弱さを露呈したわけですから、新外国人選手が全滅したのも当然のことだったのかもしれません」(巨人OB)

 球団はこのオフ、空席だった「国際部長」の座に吉村禎章前作戦コーチ(58)を据える人事を発表したものの、米国に駐在する職員やスタッフの人材不足など組織、体制の問題は残ったまま。来季に向けて、巨人はすでに前マリナーズの右腕・アンドリースと米独立リーグの大砲・ウォーカーを獲得しているが、どうなることやら……。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  2. 2

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  3. 3

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    巨人・阿部監督に心境の変化「岡本和真とまた来季」…主砲のメジャー挑戦可否がチーム内外で注目集める

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    オレが立浪和義にコンプレックスを抱いた深層…現役時代は一度も食事したことがなかった

  3. 8

    巨人エース戸郷翔征の不振を招いた“真犯人”の実名…評論家のOB元投手コーチがバッサリ

  4. 9

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」

  5. 10

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃