体操・内村航平が指導者転身 初仕事は本番未公開技「ウチムラ」の若手への伝授

公開日: 更新日:

 現役引退を発表した体操男子で五輪連覇の内村航平(33)が14日、都内で会見。「五輪後、練習をしていく中で(体が)しんど過ぎた。次の(パリ)五輪までは無理だなと思った」と引退を決断した理由を話した。

 第二の人生については「世界で一番(体操を)知っている状態でいたい。今後も体を動かしながら勉強を続け、極めるよりも、もっと上のところまでいきたい」と、指導者への転身を改めて口にした。

 内村は個人総合にこだわり、6種目全てで安定した演技を披露するため、難度の高い技をあえて封印。国際大会で成功すれば、自身の名が冠せられる新技を披露することはなかった。類いまれな空間認識能力とバランスを備え、五輪、世界選手権合わせて前人未到の個人総合8連覇を成し遂げながら、「ウチムラ」の技名がないまま現役生活に終止符を打った。

 内村は「(自分の名が付く技がないのは)個人総合にこだわった自分らしくていいかな」と笑顔を見せた。その一方で、各種目とも練習で成功しながら、本番で実施しなかった技が数種類あることを明かしており、今後は日本代表の若手や全国各地の体操教室などで、惜しげもなく伝授するという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  2. 2

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  3. 3

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  4. 4

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  5. 5

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  1. 6

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  2. 7

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方

  3. 8

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  4. 9

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  5. 10

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした