“高校97発男”ソフト黒瀬が「打率ゼロ」でまさかのお立ち台!進化の裏に中田翔のアドバイス

公開日: 更新日:

「支配下で入って育成に落ちて、支配下で戻ってきました黒瀬健太です!」

 やや照れながら、お立ち台でファンに自己紹介をしたのが、プロ7年目の黒瀬(24)だ。

 31日、ソフトバンク西武に勝利し、同一カード3連敗を回避。黒瀬は同点の二回、無死満塁の場面で2-2と追い込まれながら左翼に犠牲フライ。これが自身プロ初打点と同時に決勝点となった。

 歴代3位の高校通算97本塁打のパワーを引っ提げ、2015年ドラフト5位で和歌山の初芝橋本高から入団。一時期は「柳田2世」と呼ばれながら、ケガにも泣かされ18年オフに戦力外となり、育成枠で再契約。雌伏の時を経て、7月28日に支配下枠復帰を勝ち取った。

 30日の西武戦で一軍初出場。1打席だけ立つも凡退。プロ初スタメンとなったこの日は犠飛と四球、三振。一軍通算2打数0安打、打率ゼロながらお立ち台に上がるのも珍しい。

「以前は『バットに当たれば飛ぶけど……』という選手。ボール球に手を出して三振というケースが多かった。変わったきっかけは2年連続で参加している巨人・中田の自主トレでしょうね。中田はああ見えて面倒見がいい。力まない打撃フォームや投手の配球などのアドバイスを受け、今季は二軍でも111打席で21三振。これまでは3打席に1回は三振していましたから、かなりの進化です。小久保二軍監督も『支配下にするなら、ダントツでこいつです』と太鼓判を押し、支配下での再契約につながった」(球団OB)

 黒瀬を三軍時代から見続けてきた藤本監督も「またどこかで使う」と明言。セカンドチャンスをモノにできるか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  2. 2

    ヤクルト村上宗隆と巨人岡本和真 メジャーはどちらを高く評価する? 識者、米スカウトが占う「リアルな数字」

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    巨人・岡本和真の意中は名門ヤンキース…来オフのメジャー挑戦へ「1年残留代」込みの年俸大幅増

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  1. 6

    西武激震!「松井監督休養、渡辺GM現場復帰」の舞台裏 開幕前から両者には“亀裂”が生じていた

  2. 7

    阪神・大山悠輔「5年20億円」超破格厚遇が招く不幸…これで活躍できなきゃ孤立無援の崖っぷち

  3. 8

    ポストシーズンの分配金が示す光と陰…一般職員の年収は約5万ドルで平均未満、“やりがい搾取”の一面も

  4. 9

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  5. 10

    《門田博光の巻》「打撃の求道者」は練習方法もケタ外れだった…僕が地獄を見た“10分”の要求

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁