プロ球団のコーチが新人自主トレを見ながらひと足早い「品評会」を始めてヒヤヒヤ

公開日: 更新日:

「もう少し、バットスイングは鋭くてもいいんじゃないか?」

「ま、守りが良くて取ったって聞いたけど、それにしちゃ、スローイングもグラブさばきもいまひとつだな」

 先日のこと。スタッフミーティングのついでか、コーチ数人が新人の合同自主トレを遠目に見ながらこんな話をしていた。彼らの視線の先には、オレが担当した高校生内野手がいたから、まったく気が気じゃなかったよ。

 そもそもオレは、それほど高く評価していたわけじゃない。学校での練習を1回、練習試合を1回チェックして、高校生にしちゃ、足と肩がまあまあだった。なのでリポートには「育成でどうか」って書いたんだ。

 ところが、部長やエライさんが見に来た昨夏の地区大会で大活躍。本塁打を打ったうえに、遊撃手としてファインプレーを連発したもんだから、エライさんなんて小躍りしながら、「これは5位以内では取らないと。他球団も見ているし、育成まで残ってませんよ」なんて大はしゃぎさ。

 結局、ウチがドラフト下位で指名。担当スカウトはもちろんオレさ。コーチたちにはくだんの高校生内野手が、よほど物足りなく映ったんだろう。しまいにはオレにも聞こえるような声で、「ちょっと厳しいんじゃないか……」って言い出した。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐野勇斗は書道六段で英語も堪能 愛知県立岡崎西高校から明治学院大英文学科へ

  2. 2

    これが日本の「中流」サラリーマン転落の軌跡 年金の「繰り上げ受給」を選ぶのは、お金と仕事がない人

  3. 3

    ドジャース大谷翔平「サイ・ヤング賞&首位打者」同時授賞に現実味 4年連続5度目のMVPは既定路線

  4. 4

    見上愛は桐朋女子中高から日芸演劇学科に進んで演出家を志す 大学同級生・河合優実との本当の関係

  5. 5

    山口組、稲川会、住吉会…最高幹部3者の極秘会食で何が話し合われたのか

  1. 6

    嵐が去った後に340万人のファンが向かう先…Snow Man、M!LKに次いで有力“不祥事グループ”「ACEes」に募る不安

  2. 7

    ミスチル、銀杏BOYZ、T-BOLANの直前ライブ中止〈はやく判断できないのか〉アーティストの決断が遅れる背景とジレンマ

  3. 8

    「Aぇ!group」草間リチャード敬太は事件から“ほぼ復活” 大阪学院大で学んだ苦労人の前途

  4. 9

    巨人橋上監督代行が坂本勇人に肩入れする事情…出場メンバーとオーダーに“唯一”口を出した

  5. 10

    高市首相ハレンチ答弁の醜悪! 中傷動画疑惑めぐる「秘書音声」追及に「文春の有料会員イヤ」と屁理屈