欧州ツアー共催大会でトップ10は1人だけ…出る幕なし日本選手に決定的に足りないモノ

公開日: 更新日:

【ISPS HANDA欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!】

 欧州のDPワールドツアーと日本男子ツアーとの初めての共催大会は、2位タイ発進のL・ハーバート(27=豪州)がA・コカリル(31=カナダ)との2ホールに及ぶプレーオフを制して欧州3勝目を挙げた。

 優勝争いに日本選手は絡まず、トップ10は4位・岩田寛(42)のただ1人だけ。最終日に2打差4位スタートと活躍が期待された2人のトップ選手も見せ場ナシ。星野陸也(26)は75と大きく崩れて23位。今季アジアンツアーで初優勝を遂げた金谷拓実(24)も72とスコアを落として12位に終わった。

 現地で取材した評論家・宮崎紘一氏が「海外選手と日本選手の違いは、ゴルフというゲームを本当に知っているか、知らないか、の差が大きい」とこう言う。

「勝ったハーバートと同組で回った星野は地の利がありながら、自分のプレーがまったくできなかった。米PGAツアーでも優勝経験のあるハーバートは世界中でプレーしているから戦い方をよく知っている。前半5番パー5ではグリーン右端に切られたカップに対して2打目を2メートルに寄せてイーグルを奪い、したたかに力の差を見せつけるなど星野にプレッシャーをかけていった。ハーバートは日本でこそ知名度はありませんが、“危険と隣り合わせの報酬”というゴルフの本質をよく理解している。だからこそ手を緩めずにピンを攻め続けた。それに対して日本選手の多くはリスクから逃げて攻めのゴルフができなかった」

 秋に日本で行われるPGAツアー「ZOZO選手権」もそうだが、国内での共催大会は日本選手の下手さ加減ばかりクローズアップされる……。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」