著者のコラム一覧
鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

大リーガーはオフも危険と隣り合わせ…ヤ軍監督は現役時代、契約違反のバスケで怪我→解雇

公開日: 更新日:

 感謝祭とブラックフライデーも終わり、米国内は一気にクリスマスの時季を迎える。

 大リーグの選手にとっては、オフシーズンもなすべきことは多い。家族や友人たちと感謝祭を過ごし、クリスマスを迎えるのは当然としても、日々の過ごし方はある意味、シーズン中以上に気を使う。

 それは、体調の維持や健康管理だけに限らない。いかにして事故を起こさず、また事故に巻き込まれないかが重要になる。

 オフシーズンに事故に巻き込まれた大リーグ選手として現在まで語り継がれるのは、1972年12月31日のロベルト・クレメンテの一件だ。

 ニカラグア地震の発生を受けて救援物資を運ぶ途中、故障を原因とする飛行機事故により落命したのだ。

 通算3000安打でシーズンを終え、どこまで記録を伸ばせるか注目を集めた中での遭難だっただけに、大リーグ機構は慈善活動や社会活動を行う選手に送っていたコミッショナー賞の名称をロベルト・クレメンテ賞に改めたし、全米野球記者協会は特例としてクレメンテをただちに野球殿堂入り選手に選出するなど生前の功績を称えた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」