手放しでは喜べない? 尊富士の快挙「110年ぶり新入幕V」が美談仕立てになる危うさ

公開日: 更新日:

 さらに言えば、新入幕の幕尻力士が賜杯を抱いたのは、裏を返せば今の幕内力士がだらしないことの証明でもある。新人の壁になるどころかカモにされ、尊富士に土をつけたのは豊昇龍と朝乃山の新旧大関のみ。場所を振り返った八角理事長も「若手は思い切りがいい」と褒めた直後、「上位陣は気合を入れ直してほしい」と苦言を呈していた。

 新鋭の美談さながらの初優勝で盛り上がる大相撲だが、「靭帯が伸びていた」尊富士の強行出場は決して褒められたものではなく、土俵のレベル低下も事実。新記録だ何だと手放しで喜ぶのはあまりに危険である。

  ◇  ◇  ◇

 今場所以上に注目を集めている宮城野親方(39=元横綱白鵬)。その身辺で新たな問題が噴出している。日刊ゲンダイは「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手。そこには、白鵬の取り巻きによる暴行に土下座強要、金銭の要求手口などが記されていた。その一部始終とはーー。

●関連記事【もっと読む】…も要チェックだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元小結・臥牙丸さんは5年前に引退しすっかりスリムに…故国ジョージアにタイヤを輸出する事業を始めていた

  2. 2

    ドジャース大谷翔平に「不正賭博騒動」飛び火の懸念…イッペイ事件から1年、米球界に再び衝撃走る

  3. 3

    遠野なぎこさんは広末涼子より“取り扱い注意”な女優だった…事務所もお手上げだった

  4. 4

    ヘイトスピーチの見本市と化した参院選の異様…横行する排外主義にアムネスティが警鐘

  5. 5

    ASKAや高樹沙耶が参政党を大絶賛の一方で、坂本美雨やコムアイは懸念表明…ネットは大論争に

  1. 6

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  2. 7

    世良公則、ラサール石井…知名度だけでは難しいタレント候補の現実

  3. 8

    自民旧安倍派「歩くヘイト」杉田水脈氏は参院選落選危機…なりふり構わぬ超ドブ板選挙を展開中

  4. 9

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  5. 10

    フジの「ドン」日枝久氏が復権へ着々の仰天情報! お台場に今も部屋を持ち、車も秘書もいて…