巨人・戸郷「小園アレルギー」の不気味とナゾ解き…どうしても意識する“過去の彼我”

公開日: 更新日:

 あと1死で巨人戸郷翔征(24)の勝ち星が消えた。

 28日の広島戦に先発。五回に先頭の堂林に1号ソロを浴びたものの、援護を受けた直後の六回1死一、二塁のピンチを併殺に切り抜けた。七回も三者凡退に抑え、直後の攻撃で代打を送られた。7回3安打1失点5奪三振の好投。勝利投手の権利を持って降板したものの、九回に守護神バルドナードが同点に追い付かれたため、戸郷の7勝目はならなかった。

 戸郷は試合前、「今年は打たれている。明日は4打席抑えたい」と“天敵”の名前を挙げていた。今季の対戦成績で打率.667(9打数6安打)と打たれている同学年の広島の4番・小園海斗(24)である。

 その小園との対決。第1打席は右飛に抑えたものの、フェンスギリギリまで運ばれた。1点リードの六回1死二塁では、勝負を避けて四球。この日の対戦は2打数無安打1四球だったが、さる球界関係者がこう言った。

「聖心ウルスラ学園高時代に華々しい実績のない戸郷にとって、甲子園のスターでドラフト1位入団の根尾(中日)、藤原(ロッテ)、小園らは『テレビの中の人』。プロ入り後、当時は遠かったライバルたちに負けじと背中を追い、一目置かれる存在になった今となっても、小園を相手にすると、意識してしまうのではないか」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    3年連続MVP大谷翔平は来季も打者に軸足…ドジャースが“投手大谷”を制限せざるを得ない複雑事情

  2. 2

    自民党・麻生副総裁が高市経済政策に「異論」で波紋…“財政省の守護神”が政権の時限爆弾になる恐れ

  3. 3

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  4. 4

    最後はホテル勤務…事故死の奥大介さん“辛酸”舐めた引退後

  5. 5

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  1. 6

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  2. 7

    名古屋主婦殺人事件「最大のナゾ」 26年間に5000人も聴取…なぜ愛知県警は容疑者の女を疑わなかったのか

  3. 8

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 9

    高市内閣支持率8割に立憲民主党は打つ手なし…いま解散されたら木っ端みじん

  5. 10

    《もう一度警察に行くしかないのか》若林志穂さん怒り収まらず長渕剛に宣戦布告も識者は“時間の壁”を指摘