“巨人銀行”から白星量産の藤川阪神に吉兆データ…2年ぶりの優勝にこれ以上ない追い風
お得意様から着実に白星を取った。
阪神は20日、巨人を4-0でシャットアウトして3連勝。才木が今季初完投初完封勝利を挙げた。これで対巨人戦は8勝2敗。まさにお得意様である。
首位を快走するチームはこの5月、9勝5敗1分けの勝率.643と好調をキープ。41試合を終えて23勝16敗2分けの勝率.590を誇る。
「2015年から24年までの直近10年間のセ・リーグ優勝チームの平均勝率は.590。阪神はこの日でその数字に並びました。シーズンは3分の1を終えたばかりですが、昨季のVチームである巨人は、エース戸郷が0勝4敗と不振なうえ、4番の岡本も故障離脱中。昨季15勝でMVPを獲得した菅野はメジャー移籍し、長年チームをけん引してきた坂本も衰えは顕著。立て直しは一朝一夕にはいかない。優勝するにはお得意様を作るに越したことはない。V争いの最大のライバルの足踏みは、阪神にとってはこれ以上ない追い風です」(球団OB)
阪神は巨人とは対照的に目立った故障者はいない。才木、村上のWエースがけん引する投手陣のチーム防御率2.19はリーグトップ。野手はリードオフマンの近本を筆頭に、若手の森下、佐藤輝が成長を遂げるなど、チーム総得点142はこちらもリーグ1位。チーム盗塁数34も断トツだ。