(2)不登校2年…「成績が一番」という母親の価値観から抜け出せた

公開日: 更新日:

 前回、多くの不登校子どもたちを救ってきた小野幸子・さち臨床心理研究所所長の家族療法について触れましたが、今回はその具体例をご紹介します。

 首都圏の公立小学校教師のMさん(27)は、中学時代の2年間、ほとんど学校に行かない生活を送っていました。

「母親からいい成績をとることが一番大切と言われ続け、小学校の時は優等生だった」というMさんですが、不登校のきっかけは成績不振。中学に入って間もなく、テストの点が悪かったことで学校を休むようになり、中学2年生の冬から本格的な不登校に。

「当時の僕は両親ともうまくいかず、怒鳴り合いや取っ組み合いのけんかをする反抗的で暴力的な子どもでした。学校にも家にも自分の居場所がありませんでした」(Mさん)

 不登校に加え暴力をふるう息子に、母親も精神的に追い詰められ、不眠やイライラ、めまいなどの症状が出て心療内科を受診。その時、医師から紹介されたのが、さち臨床心理研究所の小野幸子所長でした。当時の母親について小野所長はこう話します。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"