敵軍・大野豊さんの“余計な一言”で理不尽すぎる罰金「7ケタ」のとばっちり
「大野がいらんこと言うもんで、『罰金持ってこい!』と……」
聞けば、大野さんが試合後のヒーローインタビューで「今日は山﨑がいなかったから、少し楽な展開にできました」と話したことに、星野監督が「アイツのせいで負けたんや!」と激怒したという。
試合に出ていないのに100万円……とんだトバッチリを食った。
打撃の調子が悪くなったときも、罰金の恐怖にさいなまれた。
俺と大豊(泰昭)さんが高めの真っすぐのボール球に手を出し、凡退を繰り返していると、星野監督から「おまえら、ボール球振れんようにしたろうか。高めのボール球振ったら、1球10万円な」とクギを刺された。
「高め」といってもストライク、ボールの見極めが難しい場合もある。一、二軍を行ったり来たりの安月給選手だった俺にとって、10万円はとんでもない金額。振ったら罰金を取られるし、振らずに凡退しても怒られる……。恐怖のあまりバットが出ず、「イップス」状態になったこともあった。