巨人戦の殊勲打で星野監督から"出どころ不明"の100万円、そのぶん罰金もたくさん取られた
「打倒巨人」をテーマに掲げていた星野仙一監督。その熱量の高さは「賞金」にも表れていた。
当時、試合での活躍に応じて、監督賞が出た。ペナントレースを左右する大一番になるとお金を弾んだりするものだが、星野監督の場合は巨人戦がそうだった。
もちろん、試合展開などによって差はあるが、同じ本塁打でも巨人戦だけは金額がちょっとケタ違いだった。
俺がサヨナラ本塁打を打ったときは100万円。おそらく俺がもらった金額としては最高だったと思う。
マネジャーから「監督室に行け」と言われ、部屋に行くのがいつもの流れ。部屋に入ると、星野監督がこう言った。
「おお、今日は頑張ったな。これ持ってけ」
帯の付いた札束を手渡し。監督の「ポケットマネー」ということになっていたけど、本当はどこから出とったんだろうか。スポンサーがたくさんいたからできたのかもしれないが、いまだに謎だ。
お金以外に、ブランド物の時計をくれたこともある。一度、「これ、嫁に持っていったれ」と言って真珠のネックレスをもらったこともある。