立命館大・有馬伽久は来秋ドラ1“当確”…魔球ツーシームがスカウトの度肝を抜いた

公開日: 更新日:

「14日の10者連続三振はもちろん、西武ドラフト1位指名された強打の捕手、明大・小島大河からも空振り三振を奪った実力は本物です」

 こう言うのはセ・リーグのスカウト。

 16日の明治神宮大会準々決勝、明大戦の四回途中からリリーフ登板し、6回3分の2を2安打無失点、6奪三振で立命館大を4強に導いた左腕・有馬伽久(3年)のことだ。

「150キロをマークした東農大オホーツク戦から中1日。疲労残りでストレートの球速は140キロ台前半だったものの、変化球も含めてボールのキレとコントロールがいい。中でも右打者の外角に逃げながら沈む140キロ近いツーシームは一級品です。必ずといっていいくらい低めに決まる上、落ち方が不規則なのか、打者はかすりもしませんでしたから。スライダーのキレや曲がり方もいい。軌道はストレートなのに、打者の手元に来て急に鋭く曲がります。とにかく制球がいいから、四球で自滅するタイプではない。2段モーション気味の投球フォームも、打者はタイミングが取りづらいと思う」

 奈良県出身。愛工大名電(愛知)時代は2、3年時に夏の甲子園に出場。3年夏はエースとして星稜(石川)、八戸学院光星(青森)、明豊(大分)と強豪に投げ勝ってチームを8強に導いた。プロのスカウトも注目した投手だったが、2年時には立命館大への進学が決まっていたという。大学へ行ってドラフト1位指名でプロ入りするのが夢だったらしい。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性