“酷使”回避できたのになぜ?「富山の怪物」156km左腕の4強敗退にスカウト悲鳴
「富山の怪物」の夏が終わった。
富山大会2回戦で高校生左腕最速タイとなる156キロをマークした高岡第一の剛腕・前田侑大(3年)である。
23日の準決勝・高岡商戦は、疲労を考慮されベンチスタート。3点を追う四回に3番手で登板すると、9回まで4安打1失点の力投で味方の反撃を待ったものの、2-5で敗れた。
初戦の2回戦は7回87球、ノーヒットノーランを達成した3回戦は9回149球、準々決勝はリリ-フで登板していた。この日は「温存」となったが、富山では最多となる夏の甲子園22回の出場を誇る高岡商を相手に、裏目に出た格好だ。
富山大会での快投で、今秋ドラフトの上位候補に躍り出た新星は、進路について「甲子園に出ていればプロという考えもあったが、県大会で負けてしまったので……」と歯切れが悪かった。
在京プロ球団のスカウトがこう言った。
「これから甲子園にかけて、強豪と対戦した時に通用するか、どう抑えるかという投球は見られずじまい。酷暑の大会だけに、酷使は困るけど、甲子園出場などの実績がないだけに、自信喪失はもっと困る。『やっぱり大学進学にします』なんて言われたら、上位候補を失うわけですから」


















