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Ricardo Setyonジャーナリスト

リカルド・セティオン 1963年生まれ。サンパウロ出身。中東戦争やユーゴスラビア紛争などを現地取材。スポーツジャーナリストに転身し、8カ国語を操りながらブラジルメディア以外にも英「ワールドサッカー」、伊「グエリン・スポルティーボ」など幅広く執筆。BBCのラジオ番組にも出演。98年、02年のW杯期間中にブラジル代表付き広報を務めた。現在もジーコ、ロナウド、ロナウジーニョ、カフー、ドゥンガら大物との親交も厚い。13年コンフェデレーションズカップではFIFA審判団の広報。国内では「ワールドサッカーダイジェスト」「スポルティーバ」などでコラムを執筆中。ブラジルのマッケンジー大、パナマのパナマ大、イスラエルのハイファ大などでスポーツマネージメントの講義を行う。自他ともに認める「サッカークレージー」。

W杯決勝を“私物化”したトランプ大統領…観客はブーイング、スタンドは半分空になった

公開日: 更新日:

トム・クルーズも人生最大の“ミッション・インポッシブル”

 そしてトランプはまたやった。昨年のクラブワールドカップの時もあんなに非難されたのに、またも優勝セレブレーションに割り込もうとしたよ。でも予測していたキャプテンのロドリがうまくトランプを追い払った。どうしても自分が主役でありたいんだね。でもトランプ自体は満足したみたいで「また近いうちにアメリカでW杯をやろう」って言ってるみたい。もうごめんだけどね。

 そうそう、ハーフタイムショーのことも話さないといけない。ショーは予定通り行われて結局27分。サッカー史上最長のハーフタイムとなった。でも全て中途半端。進行も悪く、バカみたいな格好をさせられたロナウドとロナウジーニョがマドンナと登場したけど、歌が始まった後はどうしていいかわからず、途方に暮れていた。とにかくスタジアムじゃ盛り上がりもなく、多くはトイレやピザを食べに行ってスタンドはおよそ半分が空になった。

 さらに試合前のトム・クルーズの演説も、結局アルゼンチンサポーターのチャントにかき消され、何のためにいるかもわからなかった。彼にとっては人生最大の“ミッション・インポッシブル”だったかもしれない。結局全て米国とFIFAの自己満足。選手は長いハーフタイムに何のコメントもしていないけど、アルゼンチンの協会幹部は「百害あって一利なし」とそっと教えてくれたよ。

▽翻訳=利根川晶子(とねがわ・あきこ)埼玉県出身。通訳、翻訳家。1982年W杯でイタリア代表タルデッリに魅せられ、89年にイタリア・ローマに移住。「ゴールこそ、すべて」(スキラッチ自伝)など著書、訳書多数。

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