著者のコラム一覧
鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

過酷な自然環境と共存する大リーグ 酷暑42.7度、7時間23分の雨天中断、WSを襲った大地震

公開日: 更新日:

 クリーブランド地方の天候不順が続いたため、インディアンスはその後の本拠地での試合をブルワーズのミラーパークで代替せざるを得ず、ジェイコブスフィールドに戻ってきたのは1週間後のことだった。

 1990年8月12日のホワイトソックスとレンジャーズの試合は、降雨のために7時間23分にわたり中断した。

 大リーグ史上最長の中断時間を経て試合の中止が宣言されたとき、コミスキーパークには数百人の観客が残っていた。

 現在、日本でも大きな社会的関心を集めている夏場の酷暑については、1988年8月26日にブルージェイズとレンジャーズとの試合で摂氏42.7度を記録している。

 レンジャーズの本拠地アーリントンスタジアムでの試合は午後7時39分に始まったにもかかわらず、現在の日本でいう「酷暑日」に相当する気温となった。

 高温多湿で夏場は猛烈な暑さとなるアーリントンだけに、レンジャーズの現在の本拠地グローブライフフィールドもしばしば猛暑の中で試合を行っており、2018年7月20日には試合中の球場の気温が摂氏41.7度に達している。

 3月の開幕戦から10月もしくは11月のワールドシリーズ最終戦まで、7カ月以上にわたって試合が行われるのが大リーグである。

 ある意味で、大リーグは最後の勝利を目指して、日々の過酷な自然環境とも付き合っているのである。

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