著者のコラム一覧
鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

米国で野球がサッカーに負ける可能性も…W杯1.5億人視聴が突きつける現実

公開日: 更新日:

 FIFAワールドカップ2026北中米大会が始まった。

 地上波で放送を行っているFOXは、米国内において大会期間中に一部でも中継を目にする視聴者数は最終的に1億5000万人に達すると予測する。

 FOXはNFLのレギュラーシーズンの試合の中継も行っている。1億5000万人という数字はFOXのNFLの試合中継で獲得する視聴者数1億7000万人と同程度の水準である。

 もちろん、自国での開催が視聴者数の上昇に寄与したことは明らかだ。あるいは、中東問題や物価上昇といった難問から離れ、強い米国を再確認したいという人々の欲求を満たすかのような米国代表の活躍も、関係しているといえよう。

 一方、6月11日の開幕以降、大リーグの観客数に大きな変動はない。

 しかも、大リーグで最も来場者数の多いドジャースなどは、大会が始まってから現在まで、本拠地ドジャースタジアムに平均して5万人を超える観客を集めている。

 1次リーグの場合、米国民が最も強く関心を抱く米国代表の試合は1週間に1回程度しか予定されていない。

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