「未来の漢方」津田篤太郎、森まゆみ著

公開日: 更新日:

<西洋医学と漢方のちがい>

 07年に免疫疾患の原田病にかかった森氏が、西洋医学と漢方の双方に通じた主治医・津田氏に総合治療としての漢方について教わる健康対談。

 原田病を発病した森氏は、ステロイド投与で失明を免れたが、その後のめまいなどの不具合が良くなることはなく、津田氏の患者になったという。そうした免疫疾患などを例に西洋医学と漢方の違いを解説。西洋医は、検査や身体所見で客観的な異常が出てこないと動きづらいが、漢方では患者の自覚症状だけでも何らかの手を差し伸べる方策がたてられるという。

 漢方では健康や病気をどうとらえるのかといった基本から治療の実際まで、西洋医学と漢方という二元論を超えて、漢方のこれまでとこれからを論じる。
(亜紀書房 1600円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」