「御家人やくざと無頼犬お笑いくだされ」沖田正午著

公開日: 更新日:

<不良侍と野良犬異色のコンビ>

 天保11年5月、白九郎はやくざ者に追われ、あやうく川に落ちるところを野良犬に助けられる。牙が黒いその犬は、なんと白九郎に話しかけてきた。牙黒と名付けたその犬と話が出来るのは自分だけのようだ。聞くと、牙黒は数年前にエサにありつけずに弱っているところを白九郎に助けられ、その恩返しの機会を待っていたという。親から勘当され、賭場荒らしで食いつないできた白九郎は牙黒に諭され生活を改める決意をする。さらに、牙黒からおはぐろを入れられた経緯を聞き、憤慨した白九郎は、その元凶である旗本を懲らしめるために一肌脱ぐことに。

 不良侍と野良犬のコンビが活躍する痛快時代小説。
(徳間書店 619円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  4. 4

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  5. 5

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  1. 6

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 7

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  3. 8

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  4. 9

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ

  5. 10

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する