「人に強くなる極意」佐藤優著

公開日: 更新日:

<変化の時代に対峙できる人間力の磨き方>

 世界ではヒト・モノ・カネが国境を越えて行き来し、国内では国家機能の強化を図ろうとする動きが露骨に見られる今、日本に住む私たちは今までに経験したことのないような大きな変化の時代を生きている。本書は、そんな時代にサバイバルできる人間力とは何かを具体的に考察したもの。
「怒らない」「びびらない」「飾らない」「侮らない」「断らない」「お金に振り回されない」「あきらめない」「先送りしない」の8つの章を掲げ、どんな状況にも対峙できるずぶとい人間になるための極意を伝授している。

 たとえば「侮らない」の章では、陸山会事件で捜査報告書の虚偽記載が問題になった件を取り上げ、大きな組織に対する個人の身の処し方を解説。いざ事が起きれば組織は自己保身のために一番末端の人間から切っていくことを自覚した上で、領収書の取り扱いや経理・庶務・人事面での社内の変化の潮目に気を配ること、メール確認など細かな仕事のメンテナンスをおろそかにしないことなど具体的な提案をしている。

 各章最後には、章のテーマを深めるための参考図書の紹介コラムも付いている。
(青春出版社 838円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • BOOKSのアクセスランキング

  1. 1

    冷房を止めて読書で体を冷やそう 文庫で読むホラー小説特集(3)「ホラーの扉」株式会社闇編著 雨穴、五味弘文ほか著

  2. 2

    「星を編む」凪良ゆう著│本屋大賞受賞作「汝、星のごとく」で語りきれなかった3つの物語

  3. 3

    盛林堂書房(西荻窪)「面陳列をしないのは、1冊でも多く棚に差したいから」

  4. 4

    「沖縄を語りつぐ」川平朝清、ジョン・カビラ著│川平朝清氏の半生と沖縄への思いを長男ジョン・カビラ氏がインタビュー

  5. 5

    「なるほどフェルメール」千足伸行監修│43年の生涯で残した作品は35点前後

  1. 6

    柳原滋雄(フリージャーナリスト)なぜ中道改革連合が失敗したかに関心

  2. 7

    「米国や英国、中国の国歌は敵と戦うことを前提とした歌でいわば民衆の歌でもあったんです」──「国家と反国歌」小島岳彦氏

  3. 8

    冷房を止めて読書で体を冷やそう 文庫で読むホラー小説特集(1)「赫き女王」北里紗月著

  4. 9

    身近なスズメのかわいさと魅力を再発見「せかいのスズメ」小宮輝之監修、中野さとるほか写真、ポンプラボ編

  5. 10

    冷房を止めて読書で体を冷やそう 文庫で読むホラー小説特集(2)「この恋が叶ったら、きっと死んでしまう」神永学ほか著

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「24時間テレビ」SixTONES起用もマラソン募金額46%減で“旧ジャニーズ一極集中”は終焉へ

  2. 2

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  3. 3

    NHK出演にSNSでは抗議の声も…彬子女王と伊藤穰一氏をつなぐ「裏千家」とブータン王室の深い関係

  4. 4

    (2)「おニャン子クラブ」の二の舞いを回避した「順位付け」という競争原理はグループを飛躍的に活性化させた

  5. 5

    「タンス預金2000万円」相続税はどうやってバレる? 税務署が追う“亡き親の出金”

  1. 6

    一発で免許停止も…9月から法定速度改正「時速30キロ」生活道路の見分け方

  2. 7

    水前寺清子(1)作詞家・星野哲郎への恩と愛称「チータ」誕生の理由

  3. 8

    自民党内に内閣改造の“タマ”がいない…女性閣僚「目玉不在」に高市首相が“苦悶”

  4. 9

    24時間マラソン完走後にSNSで“陰謀論”が拡散 星野真里に上がった「車移動説」のお粗末

  5. 10

    止まらない「人手不足倒産」…8月は過去最多を記録、もはや“ブラック企業”は成り立たない