「英国のOFF 上手な人生の休み方」入江敦彦著

公開日: 更新日:

 一方、炭酸飲料のノベルティー人形の収集に熱中し、それらが暮らす巨大なドールハウスを造った友人や、貸農園「アロットメント」で園芸に夢中になる人々を紹介しながら「一見正反対のOFFに見える収集と園芸は、その実、同質の快楽をはらんでいる。それは自分だけの世界を構築する幸せだ」と分析する。

 その他、著者が友人2人と続ける年1回の「ジャムOFF」、カキを味わうためだけにウィチタブルの街で過ごすロング・ウイークエンドの勧め、ブライトンの街で垣間見た「アーリーリタイア」という生き方、そして日々のOFFに欠かせないティータイムなど。

 人生を2倍にも3倍にも楽しむ「OFF」時間のコツをかの国の庶民の暮らしに学ぶ。
(新潮社 1600円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  3. 3

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  4. 4

    “最強の新弟子”旭富士に歴代最速スピード出世の期待…「関取までは無敗で行ける」の見立てまで

  5. 5

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  1. 6

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  2. 7

    物価高放置のバラマキ経済対策に「消費不況の恐れ」と専門家警鐘…「高すぎてコメ買えない」が暗示するもの

  3. 8

    福島市長選で与野党相乗り現職が大差で落選…「既成政党NO」の地殻変動なのか

  4. 9

    Snow Manライブで"全裸"ファンの怪情報も…他グループにも出没する下着や水着"珍客"は犯罪じゃないの?

  5. 10

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です