「もの忘れは治る!」奥村歩著

公開日: 更新日:

 若年性認知症を題材としたテレビや書籍を見ると、もの忘れが始まる中高年は“自分ももしや……”と恐ろしくなってしまう。しかし、もの忘れ外来を開設する著者は、40~60代の働き盛りのもの忘れの多くは認知症とは無関係であり、ちょっとした工夫で治すことができるとしている。

 この世代のもの忘れの原因のひとつに、インターネットによる情報過多があるという。例えば、本を3時間読み続けるのは難しいが、ネットを見ていると3時間などあっという間だ。すると、予期せぬ膨大な量の情報を詰め込まれた脳は、疲弊して記憶の出し入れを放棄してしまうのだという。

 本当に必要な情報は何かを吟味し、だらだらとネットを見るのをやめる。もの忘れ解消の第一歩だ。
(さくら舎 1400円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ