「疾風ロンド」東野圭吾著

公開日: 更新日:

■生物兵器K-55を追え

 泰鵬大学医科学研究所の所長・東郷に脅迫メールが届く。3億円を要求してきた犯人のメールには、雪山に埋めた「K―55」の写真が添付されていた。K―55は元研究員の葛原が炭疽菌を加工して作りだした生物兵器だ。犯人は、その存在が発覚して解雇された葛原だと思われた。対応に頭を悩ます東郷に警察から葛原の身元確認の電話が入る。聞くと、葛原が交通事故死したという。古参研究員の栗林は、東郷に命じられK―55の行方を捜す。スノーボードに熱中する息子の秀人の協力で、写真の場所が里沢温泉スキー場と判明。栗林は秀人を伴いK―55を回収するためスキー場に向かうが……。

 スキー場を舞台にしたノンストップミステリー。
(実業之日本社 648円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  2. 2

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  3. 3

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  4. 4

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  5. 5

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  1. 6

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  2. 7

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方

  3. 8

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  4. 9

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  5. 10

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした