• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger

「書楼弔堂 破曉」京極夏彦著

■読まれぬ本を弔い、成仏させる「書楼弔堂」シリーズ第1弾

 時は明治20年代半ば。旗本出身の元武士、高遠は、時代の流れに乗れず、多少の財産があるのをいいことに、帝都の片隅で無為な日々を送っている。やることといえば、好きな本を読むことくらい。

 ある日、出入りの書店の丁稚小僧に教えられて、ヘンテコな本屋に足を踏み入れる。
 櫓(やぐら)か灯台のように見える3階建ての奇妙な建物で、入り口には「弔」の一字。薄暗い中に、古今東西のおびただしい書物が並んでいる。

 白装束をまとった店主は、「読まれぬ本を弔い、成仏させるのが我が宿縁」と、悩める客人を迎え入れ、読むべき一冊を探して差し出す。

「書楼弔堂」を舞台にした新シリーズ第1弾は6編。常連となった高遠を狂言回しに、実在の人物が客として登場する。血みどろの「無残絵」で知られる浮世絵師、月岡芳年。才能を開花させる前の若き泉鏡花。妖怪学を世に問うた仏教哲学者、井上円了。児童文学の扉を開いた巌谷小波。勝海舟やジョン万次郎まで現れる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “元彼”と同時引退? 幻に消えた安室奈美恵の「再婚」報道

  2. 2

    錯乱答弁を連発 テレビ討論でバレた安倍首相の薄っぺらさ

  3. 3

    右肘手術をさせたいエ軍と避けたい大谷翔平…暗闘の全内幕

  4. 4

    OBも疑心暗鬼 巨人・由伸監督“続投示唆”から急失速のナゾ

  5. 5

    「9.16」引退宣言 安室奈美恵がこの1年で稼いだ驚きの金額

  6. 6

    台湾4割スラッガー王柏融めぐり 巨人vs阪神で争奪戦勃発

  7. 7

    今季ワースト4日間7097人 男子ツアーの閑古鳥は誰の責任か

  8. 8

    降って湧いた放映権問題で…LPGAと大会主催者の対立が激化

  9. 9

    iPhone入手困難に? 米との貿易戦争激化で中国に“奥の手”

  10. 10

    大谷“19勝&350打席”監督予言 2年後には年俸総額150億円も

もっと見る