「奇想博物館」日本推理作家協会編

公開日: 更新日:

■短編ミステリー・ベスト15

 僕のクラスには岡田くんという問題児がいる。何か事を起こすたびに、怒り狂う校長先生や岡田くんの母親を弓子先生がなだめている。
 海外出張中のお父さんから電話があったとき、岡田くんが女の子のランドセル全部にいたずら書きしたことを話したら、誰かが悪さをしようとして女の子のランドセルに印をつけたのを分からなくするためにやったのではないかと言う。そして、弓子先生に気をつけろと告げた。(伊坂幸太郎「小さな兵隊」)
 第一線作家の「今という時代」をテーマにした短編ミステリー15編。
(光文社 1800円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  2. 2

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  3. 3

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  4. 4

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 5

    国民民主党・玉木代表「ミッション・コンプリート」発言が大炎上→陳謝のお粗末…「年収の壁」引き上げも減税額がショボすぎる!

  1. 6

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  2. 7

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  3. 8

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  4. 9

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  5. 10

    楽天が変えたい「18番は田中将大」の印象…マエケンに積極譲渡で“背番号ロンダリング”図る