• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger

「幻影の明治」渡辺京二著

■風太郎作品で読み解く明治の変革期

 副題は「名もなき人びとの肖像」。明治の変革期を生き抜いた人々に光をあて、日本の転換点を描き出す評論集。

 冒頭の「山田風太郎の明治」の章では、何げなく手にしたが、その面白さから全巻を読了したという風太郎の明治開化期シリーズを読み解く。その面白さの秘密のひとつは「歴史上の著名な人物が物語の架空の仕組みの中で、虚構の人物たちと交わりあって動く」ことにあるという。樋口一葉を主人公にした「からゆき草紙」など一連の作品を読み進めながら、事実と虚構を巧妙に紡ぎ、時に当時の政治の深淵など明治新社会をリアルに描き出した風太郎の物語の根底にある批評性などを考察する。
(平凡社 2200円)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    被災者よりも総裁選…安倍首相「しゃぶしゃぶ夜会」のア然

  2. 2

    視聴率は歴代最低…AKB48総選挙が描く“下降曲線”の危機感

  3. 3

    今井美樹に続く批判 20年たっても解けない“略奪愛”の呪い

  4. 4

    コロンビアに勝利も…釜本氏は攻撃停滞と決定機ミスに注文

  5. 5

    総選挙でトップ3に入れず…AKBは“本体”弱体化が最大の課題

  6. 6

    オリラジ中田が消えたワケ…妥当すぎる正論コメントがアダ

  7. 7

    嘘で嘘を塗り固め…加計理事長に逮捕の可能性はあるのか

  8. 8

    手越はブログ炎上、女性には嫌がらせ…NEWS未成年飲酒の余波

  9. 9

    熊本では逮捕されたが…大阪北部地震でも現れた「愉快犯」

  10. 10

    松本伊代&早見優 80年代アイドル歌謡ショーの隠れた需要

もっと見る