「雑草社会がつくる日本らしい自然」根本正之著

公開日: 更新日:

■日本人の雑草観と雑草の効果

 雑草と人間社会との融合から日本らしい自然を再生するにはどうしたらよいかを考察したネーチャー・テキスト。

 人間は、雑草に対して駆除する一方で、保護、利用するという関係も続けてきた。弥生時代以前からの日本人の雑草観を概観しながら、そもそも日本らしい自然とは何かを考える。さらに取っても取っても生えてくるのはなぜかなど「雑草社会」の仕組みを解説。一定期間、雑草に囲まれて育った作物が除草した場合よりも収量が多くなるなど、雑草の効果を挙げながら、帰化雑草を排除して在来種を植え、生物多様性に富んだ本来の自然を取り戻している取り組みなどを紹介する。
(築地書館 2000円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  2. 2

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  3. 3

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  4. 4

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 5

    国民民主党・玉木代表「ミッション・コンプリート」発言が大炎上→陳謝のお粗末…「年収の壁」引き上げも減税額がショボすぎる!

  1. 6

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  2. 7

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  3. 8

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  4. 9

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  5. 10

    楽天が変えたい「18番は田中将大」の印象…マエケンに積極譲渡で“背番号ロンダリング”図る