「雑草社会がつくる日本らしい自然」根本正之著

公開日: 更新日:

■日本人の雑草観と雑草の効果

 雑草と人間社会との融合から日本らしい自然を再生するにはどうしたらよいかを考察したネーチャー・テキスト。

 人間は、雑草に対して駆除する一方で、保護、利用するという関係も続けてきた。弥生時代以前からの日本人の雑草観を概観しながら、そもそも日本らしい自然とは何かを考える。さらに取っても取っても生えてくるのはなぜかなど「雑草社会」の仕組みを解説。一定期間、雑草に囲まれて育った作物が除草した場合よりも収量が多くなるなど、雑草の効果を挙げながら、帰化雑草を排除して在来種を植え、生物多様性に富んだ本来の自然を取り戻している取り組みなどを紹介する。
(築地書館 2000円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 4

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  5. 5

    狭まる維新包囲網…関西で「国保逃れ」追及の動き加速、年明けには永田町にも飛び火確実

  1. 6

    和久田麻由子アナNHK退職で桑子真帆アナ一強体制確立! 「フリー化」封印し局内で出世街道爆走へ

  2. 7

    松田聖子は「45周年」でも露出激減のナゾと現在地 26日にオールナイトニッポンGOLD出演で注目

  3. 8

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  4. 9

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 10

    実業家でタレントの宮崎麗果に脱税報道 妻と“成り金アピール”元EXILEの黒木啓司の現在と今後