「立ちそばガール!」イトウエルマ著

公開日: 更新日:

■280円の立ち食いもりそばのうまさにあぜん

 女子目線でオジサンの聖地ともいえる立ちそばを潜入取材したルポ。

「店員がぶっきらぼうで、立ったまま、大急ぎでゆで置きめんを食べる、男だらけの店」と負のイメージしか持っていなかった著者。

 しかし、最初に足を踏み入れた「蕎麦・冷麦 嵯峨谷」(渋谷)から圧倒される。同店は店内で石臼ひきしたそば粉を使い、打ちたて、ゆでたての十割(そば粉100%)そばを提供。そば教室に通い、そば打ち歴8年の著者だが、280円のもりそばを口にして「超名人の打つそばだと勘違いをしかねない」と、あぜんとなる。その他、国産そば粉を使用している「みとう庵」(大塚)など15店を食べ歩く。

(講談社 1200円)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ