「ティーンズ・エッジ・ロックンロール」熊谷達也著

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 中2のときから組んでいたバンドを解散した高2の匠は、仕方なくバカにしていた軽音楽部に入部することにした。部室のドアを開けると、女生徒がひとり、絵を描いている。それが部長の遥だった。後日、匠は遥に喫茶店に誘われ、彼女が以前、匠らのライブを聴いたことがあることを知る。匠は遥の尽力で、別のバンドのピンチヒッターを務めることになる。ふたたび演奏するようになった匠は、この街に高校生が練習したり、気軽にライブをやれる場所をつくろうと考える。それは高校生には実現不可能な夢のように思われたのだが……。

 東北の地方都市を舞台に、高校生が自分の夢を実現していく姿を描く青春小説。(実業之日本社 1700円+税)

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