「〈自分らしさ〉って何だろう? 自分と向き合う心理学」榎本博明著

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「自分らしさとは何か」という誰もが悩む問いに、心理学的知見を交えながらヒントを示す若者向けテキスト。

 思春期、心の発達とともに、「自分の納得いくように生きたい。でもそれがどんな生き方なのか分からない」という思いに引き裂かれ、そこから自分らしさとは何かという自己の探求が始まるのだという。しかし、多くの場合はその探求はすぐに行き詰まってしまう。そこで著者は、自己を実体視するのをやめ、「自分とはひとつの生き方である」とみなすよう提案。自分とは何かという問いは、「自分はどんな生き方をしているのか」を振り返り、この先、どんな人生になりそうか、どんな人生にしたいのかと具体的に考えることを勧める。(筑摩書房 780円+税)

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