「〈自分らしさ〉って何だろう? 自分と向き合う心理学」榎本博明著

公開日: 更新日:

「自分らしさとは何か」という誰もが悩む問いに、心理学的知見を交えながらヒントを示す若者向けテキスト。

 思春期、心の発達とともに、「自分の納得いくように生きたい。でもそれがどんな生き方なのか分からない」という思いに引き裂かれ、そこから自分らしさとは何かという自己の探求が始まるのだという。しかし、多くの場合はその探求はすぐに行き詰まってしまう。そこで著者は、自己を実体視するのをやめ、「自分とはひとつの生き方である」とみなすよう提案。自分とは何かという問いは、「自分はどんな生き方をしているのか」を振り返り、この先、どんな人生になりそうか、どんな人生にしたいのかと具体的に考えることを勧める。(筑摩書房 780円+税)

【連載】新書あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」