「〈自分らしさ〉って何だろう? 自分と向き合う心理学」榎本博明著

公開日: 更新日:

「自分らしさとは何か」という誰もが悩む問いに、心理学的知見を交えながらヒントを示す若者向けテキスト。

 思春期、心の発達とともに、「自分の納得いくように生きたい。でもそれがどんな生き方なのか分からない」という思いに引き裂かれ、そこから自分らしさとは何かという自己の探求が始まるのだという。しかし、多くの場合はその探求はすぐに行き詰まってしまう。そこで著者は、自己を実体視するのをやめ、「自分とはひとつの生き方である」とみなすよう提案。自分とは何かという問いは、「自分はどんな生き方をしているのか」を振り返り、この先、どんな人生になりそうか、どんな人生にしたいのかと具体的に考えることを勧める。(筑摩書房 780円+税)

【連載】新書あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々