「偶然完全 勝新太郎伝」田崎健太著

公開日: 更新日:

 最後の「弟子」が、日本映画界にその名を残す名優の在りし日の素顔と生涯をつづった評伝。

 ある日、勝は、毎日のように彼の事務所に出入りしていた駆け出しの編集者だった著者を、自ら運転するリムジンの後部座席に乗せホテルに乗りつけたという。人が自然にする表情の方が芝居の勉強になると言っていた勝は、勝を運転手に使う人物の顔をのぞき込むベルボーイの表情が見たかったとその理由を語ったそうだ。

 そんな氏の幼少期や大映入社後の下積み時代から、永眠するまでの65年の濃密な人生を活写。大スターとしての輝きから、プロダクション倒産や大麻事件などのスキャンダルの真相まで、「勝新」を演じきったその生きざまに迫る。(講談社 890円+税)




【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    自転車の「ハンドサイン」が片手運転ではとSNSで物議…4月1日適用「青切符」では反則金5000円

  2. 2

    柳楽優弥「九条の大罪」23歳新人が大バズり! 配信ドラマに才能流出→地上波テレビの“終わりの始まり”

  3. 3

    世界陸上マラソンで金メダル谷口浩美さんは年金もらい、炊事洗濯の私生活。通学路の旗振り当番も日課に

  4. 4

    田尾監督には感謝しかない 電撃解任の際は一緒に辞めるつもりだったけど…

  5. 5

    政権内で孤立する“裸の高市首相” 「ストレス高じて心因性疾患」を危ぶむ声

  1. 6

    高市首相が自衛隊派遣めぐり安倍側近と壮絶バトル→「クビ切り宣言」の恐るべき暴走ぶり “粛清連発”も画策か

  2. 7

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希がまたも背信投球…指揮官まで「物足りなさ」指摘でローテ降格カウントダウン

  4. 9

    駐車トラブルの柏原崇 畑野浩子と離婚

  5. 10

    高利回りの「個人向け社債」に注目 短期の募集で早い者勝ち