「友罪」薬丸岳著

公開日: 更新日:

 27歳の益田は、人生をやり直すため埼玉の町工場に就職。同じ日に入社して寮でも隣室になった鈴木は人を寄せ付けず、寮の先輩らにも馴染もうとしない。そんな彼を放っておけず声をかける益田に、鈴木は次第に心を開いてくる。同じころ、矯正局の職員・弥生のもとに鈴木から連絡が入る。14年前、少年2人が惨殺された「黒蛇神事件」が発生。弥生は、医療少年院で当時、14歳だった犯人の母親代わりを務めてきた。鈴木という名を与えられ社会復帰した少年は、特別チームによって観察されていたが、半年前に行方がわからなくなっていたのだ。

 親しくなった人が重大事件の犯人だったと知った人々の苦悩を描く長編小説。

(集英社 830円+税)




【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  3. 3

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  4. 4

    片山さつき財務相の居直り開催を逆手に…高市首相「大臣規範」見直しで“パーティー解禁”の支離滅裂

  5. 5

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  1. 6

    小林薫&玉置浩二による唯一無二のハーモニー

  2. 7

    森田望智は苦節15年の苦労人 “ワキ毛の女王”経てブレーク…アラサーで「朝ドラ女優」抜擢のワケ

  3. 8

    臨時国会きょう閉会…維新「改革のセンターピン」定数削減頓挫、連立の“絶対条件”総崩れで手柄ゼロ

  4. 9

    阪神・佐藤輝明をドジャースが「囲い込み」か…山本由伸や朗希と関係深い広告代理店の影も見え隠れ

  5. 10

    阪神・才木浩人が今オフメジャー行きに球団「NO」で…佐藤輝明の来オフ米挑戦に大きな暗雲