「国道者」佐藤健太郎著

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 国道マニアの著者が、全国の奇妙な国道を紹介する面白ウンチク本。

 現在の国道333号の前身は、明治時代に軍事拠点だった旭川とオホーツク海に面した網走をつなぐ「中央道路」。ロシア帝国の脅威に備えるため、囚人たちを強制労働に駆り出し、わずか数カ月で約160キロの道を造り上げた。そのとき、釧路にあった監獄の分所として造られたのがかの網走刑務所のルーツだという。実は国道には、道幅や交通量についての決まりごとは何もない。かつて福島県西郷村にあった登山道国道(289号)や、その距離わずか187・1メートルという神戸の最短国道(174号)など。全国32万キロを走破して見つけた面白国道とその来歴を紹介する。(新潮社 1300円+税)



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