「早春賦」山口恵以子著

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 明治28年、20歳の菊乃は、政商の父・勝太郎の意向で、伯爵家の子息・通敬に嫁ぐ。菊乃は、一目会ったときから、通敬の得体のしれない魔性の魅力に引き寄せられる。しかし、初夜、菊乃は通敬の扱いに自分が大切にされていないことに気づく。舅の伯爵や、亡き義兄の妻・五百子らと同居する身分違いの暮らしにも馴染めない。それでも、4カ月後、懐妊した菊乃は通敬との関係が変わることを期待する。喜びもつかの間、菊乃は通敬に妾がいて、彼女が自分たちの婚礼の夜に出産していたことを知る。そのショックから流産してしまった菊乃は、泣き寝入りしたくないと、通敬らを見返してやることに。

 激動の時代、旧弊に立ち向かった女性の生きざまを描いた大河小説。(幻冬舎 1500円+税)



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