「消えた赤線放浪記」木村聡著

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 戦前の遊郭や戦後の赤線地帯の名残をとどめる全国各地の繁華街を訪ね歩く色町紀行。

 志摩半島の東端、的矢湾に浮かぶ渡鹿野島には、かつて停泊している船に乗り込んで一夜妻を務める「はしりがね」と呼ばれる船遊女の習慣があった。明治33年に禁止され、遊女たちは陸の妓楼に移り、今も周囲1キロほどの小島には男の相手をする女たちが200人ほどいるという。

 その他、かつてはハマの「鳩の街」として栄え、盛衰を繰り返しながらも今はファッションヘルスでにぎわう横浜の曙町など、北は旭川の「稲荷小路」と「中島遊郭跡」から、南は鹿児島の「沖の村」まで全国41地域の色町の成り立ちから現在までを多くの写真と体験ルポで紹介する。(筑摩書房 1100円+税)


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