「影の権力者 内閣官房長官菅義偉」松田賢弥著

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 安倍首相の片腕として政権を支える菅官房長官の半生を取材したルポルタージュ。

 秋田県の豪雪地帯の村で生まれ育った氏は、高校卒業後に上京。さまざまな仕事を転々とする中、このまま一生終わるのは嫌だと、一念発起して大学に進む。在学中もバイトと部活動に明け暮れるが、社会を動かしているのは政治ではないかと思うようになり、政治家の秘書となる。政治とは無縁の環境に育ちながら、市議から衆議院議員へと、短時間で権力の中枢に上り詰めた。

 一度は政権を放り投げた安倍首相を支え続けたのはなぜか。その政治家人生を追いながら、安保法、そして憲法改正を視野に、権力闘争の闇を生き抜く「最後の武闘派」の実像に迫る。(講談社 820円+税)



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