「影の権力者 内閣官房長官菅義偉」松田賢弥著

公開日: 更新日:

 安倍首相の片腕として政権を支える菅官房長官の半生を取材したルポルタージュ。

 秋田県の豪雪地帯の村で生まれ育った氏は、高校卒業後に上京。さまざまな仕事を転々とする中、このまま一生終わるのは嫌だと、一念発起して大学に進む。在学中もバイトと部活動に明け暮れるが、社会を動かしているのは政治ではないかと思うようになり、政治家の秘書となる。政治とは無縁の環境に育ちながら、市議から衆議院議員へと、短時間で権力の中枢に上り詰めた。

 一度は政権を放り投げた安倍首相を支え続けたのはなぜか。その政治家人生を追いながら、安保法、そして憲法改正を視野に、権力闘争の闇を生き抜く「最後の武闘派」の実像に迫る。(講談社 820円+税)



【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁