「日本人が最強の脳をもっている」加藤俊徳著

公開日: 更新日:

 日本を訪れる外国人は、街にゴミが落ちていないことに驚くという。日本人はなぜゴミのポイ捨てをしないのか。そのカギを握るのが、「敬語を使う」という文化だ。

 相手との関係性を判断し、その時々に応じて言葉を変えて会話する習慣がついていると、脳の思考系や感情系、理解系をつかさどる部位が刺激されて発達する。すると、ゴミを手にした時に脳の感情系が「道徳心のない人と思われたくない」と考え、思考系や理解系が「捨てない方がよい」と判断し、ゴミを持ち帰る行動につながるのだ。

 他にも、ご飯粒を残さず食べる、丁寧にお辞儀する、技術は目で盗むなどの行動にも、脳を発達させる秘密が隠されているという。脳を鍛えたいなら、日本ならではの習慣をもう一度見直してみては。(幻冬舎 1100円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・大山悠輔「5年20億円」超破格厚遇が招く不幸…これで活躍できなきゃ孤立無援の崖っぷち

  2. 2

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  3. 3

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  4. 4

    W杯最終予選で「一強」状態 森保ジャパン1月アジア杯ベスト8敗退からナニが変わったのか?

  5. 5

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  1. 6

    指が変形する「へバーデン結節」は最新治療で進行を食い止める

  2. 7

    ジョン・レノン(5)ジョンを意識した出で立ちで沢田研二を取材すると「どっちが芸能人?」と会員限定記事

  3. 8

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 9

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  5. 10

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も