「日本人が最強の脳をもっている」加藤俊徳著

公開日: 更新日:

 日本を訪れる外国人は、街にゴミが落ちていないことに驚くという。日本人はなぜゴミのポイ捨てをしないのか。そのカギを握るのが、「敬語を使う」という文化だ。

 相手との関係性を判断し、その時々に応じて言葉を変えて会話する習慣がついていると、脳の思考系や感情系、理解系をつかさどる部位が刺激されて発達する。すると、ゴミを手にした時に脳の感情系が「道徳心のない人と思われたくない」と考え、思考系や理解系が「捨てない方がよい」と判断し、ゴミを持ち帰る行動につながるのだ。

 他にも、ご飯粒を残さず食べる、丁寧にお辞儀する、技術は目で盗むなどの行動にも、脳を発達させる秘密が隠されているという。脳を鍛えたいなら、日本ならではの習慣をもう一度見直してみては。(幻冬舎 1100円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし