「わが槍を捧ぐ」鈴木英治著

公開日: 更新日:

 美濃・稲葉山城下で人捜しをしていた才蔵は、目当ての石榑という男が城内にいると聞く。国主・斎藤龍興の家臣・源左衛門に気に入られ、城内に潜り込んだ才蔵は、石榑が龍興と人払いして密談を交わしていたと知る。石榑は、才蔵の故郷の愛宕神社に伝わる秘宝「真歌音」を盗み出した男だった。真歌音は人魚の骨でできた小太刀で、身につけたものは不老不死を約束されるという。宮司の娘で幼馴染みの早奈美から真歌音を取り戻すよう頼まれた才蔵は、源左衛門に頼み、龍興と面会の機会を得る。しかし、織田軍が突然、攻め入り、真歌音の行方を聞き出すことができなかった。

 明智光秀や福島正則に仕えた槍の名手の人生を描いた歴史小説。(角川春樹事務所 720円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  2. 2

    横綱・大の里まさかの千秋楽負傷休場に角界から非難の嵐…八角理事長は「遺憾」、舞の海氏も「私なら出場」

  3. 3

    2026年大学入試はどうなる? 注目は公立の長野大と福井県立大、私立は立教大学環境学部

  4. 4

    東山紀之「芸能界復帰」へカウントダウン着々…近影ショットを布石に、スマイル社社長業務の終了発表か

  5. 5

    「総理に失礼だ!」と小池都知事が大炎上…高市首相“45度お辞儀”に“5度の会釈”で対応したワケ

  1. 6

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  2. 7

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  3. 8

    義ノ富士が速攻相撲で横綱・大の里から金星! 学生相撲時代のライバルに送った痛烈メッセージ

  4. 9

    同じマンションで生活を…海老蔵&米倉涼子に復縁の可能性

  5. 10

    独立に成功した「新しい地図」3人を待つ課題…“事務所を出ない”理由を明かした木村拓哉の選択