「美術品でたどるマリー・アントワネットの生涯」中野京子著

公開日: 更新日:

 ロココのバラと呼ばれ、ベルサイユの女王として君臨するも、一転して徹底した辱めを受け、最後は断頭台の露と消えた悲劇のヒロイン、マリー・アントワネット。その38年の生涯を彼女にまつわる美術品と共にたどるビジュアルブック。

 アントワネットは、1755年、ハプスブルク家の十一女として誕生。史上もっとも有名なフランス王妃になるとも知らず、彼女を「その他おおぜい扱い」で描いた宮廷画家マイテンスによる「1755年の皇帝一家」から、ギロチンが滑らぬよう髪を短く切られ、後ろ手に縛られた処刑寸前の姿を描いたジャック・ルイ・ダヴィッドの「最後の肖像」まで。ゆかりの絵画や調度品を紹介しながら、その数奇な運命を振り返る。(NHK出版 1000円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束