「アンダーグラウンド・マーケット」藤井太洋著

公開日: 更新日:

 五輪を2年後に控えた2018年の東京では、1000万を超えた移民が決済手段に用いるデジタル通貨「N(エヌ)円」によって地下経済が誕生。就職に失敗して、地下経済で生きる巧は、N円の決済機能を個人店舗のサイトやレジに組み込み、表と地下の経済を結びつけるウェブデザイナーとして糊口をしのいでいる。ある日、巧と仲間の鎌田は竹下通りに店を構えるショップ「ヒステリア・ウィドウ」の公式サイトの仕事を受注。稼働から1週間後、巧はシステムの不具合に気づき、青ざめる。このままでは数時間後に店が不渡りを出してしまうからだ。(「ヒステリアン・ケース」)

 近未来を舞台にした連作サスペンス集。(朝日新聞出版 670円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"