「花のこみち」岡本さとる著

公開日: 更新日:

 武士になりたいと考えた藤吉郎は蜂須賀小六のもとに身を寄せていたが、そこに幼馴染みの与四郎が訪ねてきた。与四郎は藤吉郎の母に頼まれて連れ戻しに来たのだが、逆に藤吉郎の信長への直訴に付き合わされることに。帰城途中の信長に「猿でござりまする!」と名乗りを上げると、小六から話を聞いていた信長は2人を小者として召し抱える。花の好きな与四郎は、信長の通る道を花で美しく飾った。驚く信長に、藤吉郎は、これは天下人が通る「花のこみち」だと言って信長を喜ばせる。だが、ある日、与四郎は突然姿を消す。

 若き日の秀吉を支えた友情を描く表題作ほか3編の時代小説。(光文社 1600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 2

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  3. 3

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  3. 8

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  4. 9

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 10

    佐藤輝明はWBC落選か? 大谷ジャパン30人は空前絶後の大混戦「沢村賞右腕・伊藤大海も保証なし」